下水道・排水管の維持管理機器(清掃機・カメラ・止水プラグ・ワイヤー・テストボール)や配管清掃、満水試験はカンツール

携帯電話をご利用の場合は最寄りの営業所へご連絡ください

0120-812-432 [受付時間]8:30~17:30

お問い合わせ

新着情報

地球灼熱化

今年の夏も暑かった。
異常気象が叫ばれ始めて何年になるだろうか。

 

もはや異常気象とはいえず、毎年今までは考えられなかった災害が発生している。

「温暖化」という生ぬるい言葉ではなく「灼熱化」と呼ぶほうが相応しいと提唱されたぐらいだ。
「これでは、まずい」と思うのだが、自分一人が行動しても灼熱化を食い止めることができるのかといつも心に引っかかる。

 

ごみの分別、紙の節約、マイバッグの持参、無駄にしない食事などに気を遣う。
その反面、エアコンつけっ放し、車で通勤、ペーパーレスと謳いながらも資料の印刷、こんなことを繰り返している。
危機が迫っていることから目を背けているのだ。

 

しかし、この状況に目を向けなくてはいけない。
国内では、毎年激甚化する集中豪雨。
今年は「線状降水帯」「命を守る行動」などの言葉が頻繁に聞かれた。
季節外れの台風発生、土砂崩れ、河川の氾濫。
世界に目を向けると、大規模なハリケーン、大洪水は言うまでもなく、米国南部をはじめ、世界各地で大規模な山火事が頻発した。
高温で乾燥が続くと、枯葉の摩擦で自然発火し、風で一気に広がりやすくなるためである。

 

カナダでは史上最高気温49.5℃を記録し、170件以上の山火事が次々と起こり、火災積乱雲の発生で落雷により更に被害を広げた。
48℃を記録したイタリア・シチリア島でも同様の山火事が発生した。

 

一方、北極圏では気温38℃を超え、グリーンランドの高地で史上初めて降雨を観測した。
極地の氷が融け海水面の上昇も深刻だ。
2100年までに最低26㎝、最大で82㎝上昇予想だ。
日本の干潟は40㎝の上昇で全てが失われ、砂浜は1m上昇すると9割が失われる。
南極や北極の氷床(氷の厚さ平均2500m)が消滅すれば、海水面は7mも上昇する。
2100年までには融解量が降雪量を上回ってしまうという。

 

アフリカでは大干ばつにより100万人以上が食糧不足に陥り、マダガスカル島では、汚れを落とす水もないまま雑草に虫をのせて食べることが8か月も続いている。
やせ細った子供の映像が痛々しい。
このようなことが繰り返されれば、人類が滅亡するのは遠い未来ではない。
それも弱い者から蝕まれていく。

 

ある説によると、全世界の5%の富裕層の人達が今までの生活を続けると、残りの大勢の人達は見捨てられ、気候変動による災害の影響を最も受けることになる。
結果、益々格差が広がる「超格差社会」がすぐにやって来るという。
打開策はないものだろうか。

そこにある学者が研究を発表した。
それは「3.5%ルール」と呼ばれるものだ。3.5%の人々が非暴力的な方法で本気で立ち上がると社会は大きく変わるというもの。
1986年フィリピンで起きたマルコス政権打倒を例に取り「少ない人数であっても、3.5%の人達が大胆な変化を求めて動き出せば、社会の人々の意識は大きく変わっていく」というのである。

無限の経済成長を目指し続ける資本主義から、脱成長型の社会に移行させなければ地球灼熱化は止められない。
一人の力ではどうにもならないという考えは改め、一人の小さな努力からはじめよう。
私たちも3.5%の仲間に加わろう。

Handshake Line Icon