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地球灼熱化(温室効果ガスの急増)

 

やっと秋めいてきた。今月からクールビズも終わるので、急な温度変化は勘弁願いたい。

最近は、春と秋が短くなってきたとお感じの方も多いと思う。


先月に引き続いて異常な気候変動による、地球の危機的状況について調べた。

 

地球の温度環境の歴史を大きく分けると、氷河時代と無氷河時代に分けられる。

氷河時代には氷期(氷河が拡大した時期)と、間氷期(比較的温暖で氷河が縮小した時期)がある。

 

氷期と間氷期があるのは①地球の地軸が動く、②地球の傾き角度が21.524.5度に変化する、

③地球が太陽を周る公転軌道が真円ではなく楕円であるからである。

 

それぞれに①2.3万年、②4.1万年、③10万年の周期変動があり、

地球が受ける太陽からの日射量の最大期が氷期、最小期が間氷期に当たる。

このサイクルを「ミランコビッチ・サイクル」といい地球史上何度も繰り返されている。

最終氷期は約1万年前に終わり現代は間氷期だが、氷期に向かって折り返しているところである。

よって地球の気温は下がっていくので、温暖化は心配しなくても良さそうだが、そうではない。

近年の平均気温は地球の歴史上、異常な速さで上昇し続けている。

1700年代の産業革命以降、徐々に気温が上がってきており、

それが20世紀半ばから急上昇し、この100年で平均気温の数値は0.8度上昇した。

それが、21世紀末には最大で4.8度上昇するといわれている。

 

この結果が何をもたらすかは先月述べた通りだが、原因は言うまでもなく二酸化炭素(CO2)濃度の増加である。

産業革命以後、化石燃料の使用量増加とともに、大気中にCO2が大量に放出されている。

大気中にあるガスは他にも水蒸気、メタン、フロン類のいわゆる温室効果ガスが存在しており、

太陽から降り注ぐ光の反射熱をこれらのガスが吸収し大気を温めている。

もし、これらの温室効果ガスがないとすると、気温はマイナス19℃位になるという。

 

近年の産業活動の活発化によって大気中に様々なガスが大量に排出され、

熱の吸収が増えた結果、気温が上昇した。

中でも温暖化に強く影響しているのが化石燃料の燃焼によって排出されるCO2であり、

温室効果ガス全体の77%を占めている。

 

その濃度数値は、産業革命前の火山の爆発や山火事を発生源とした180280ppmであった。

しかし、その後人類の消費が発生源となり、2013年には400ppmを超え、

過去80万年間で前例のない水準にまできている。

 

驚くデータがある。

世界中のガソリンエンジン車から1日当たりに排出されるCO2量は300万トン、1年間で125億トンにもなる。

この量は、世界の火山活動によるCO2年間平均排出量のなんと40年間分にも当たるのだ。

 

このままの状態が続けば、氷期に向かっているのに「地球灼熱化」が加速してしまうのは疑いようがない。

ほんの少しずつだが、CO2削減に世界の国々が動き出している。

今、一人一人が自分に何ができるのか再度考え行動していかなくてはならない。