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ウルトラセブン

日曜日の朝8時からBS・NHKで往年の特撮ヒーローシリーズ「ウルトラセブン」が再放送されている。

初回放送は、私が小学1年生だった1967年であり、既に55年が経っている。
人気シリーズであり小学校では月曜日の話題は必ず「ウルトラセブン」であった。

ある日曜日、家族で遠出した帰り道、父親の腕時計を気にしていた。
放送が開始される夜7時に家に帰れるか心配だった。
残念ながら番組を見逃してしまい、酷くがっかりした記憶が残っている。

「ウルトラセブン」は宇宙から地球を侵略しようと次々と現れる異星人から地球を守るため、地球防衛軍「ウルトラ警備隊」と共に戦う物語だ。
以前に放送されていた「ウルトラマン」は大型怪獣から人類を守るのに対し、宇宙人との対決がセブンのテーマであった。

印象に残った宇宙人を挙げると「メトロン星人」「ガッツ星人」「ノンマルト」等が思い浮かぶ。

メトロン星人は、ウルトラ警備隊隊員の諸星ダンと古びたアパートの一室でちゃぶ台を挟んで胡坐をかいて談義をするシーンがあり、これまでのヒーローものにはない人間味のある悪役の登場が衝撃だった。
このメトロン星人の頭部は鮮やかなオレンジ色であった。
普通の悪役は黒や茶色が大半だったなか異形である。
これは制作当時、撮影時間に着ぐるみ製作が間にあわず、スタッフがそこにあったオレンジのペンキを急遽塗ったという逸話がある。
夕日をバックにセブンと戦うシーンが子供心に美しく映ったのを覚えている。
それが今でも人気の高いキャラクターになっていて、災い転じて福となった訳だ。

ガッツ星人は、セブンを十字架に磔にし、処刑を画策する話で、本当に怖く心配した。

エレキングを操るピット星人役の美人の双子も、今は年齢を重ねたことであろう。
「地球人の男は美少女に弱いことが判明した」と言っていたのが懐かしい。

宇宙細菌ダリーの回には、今では大女優になられた松坂慶子さんが出演している。
セブンは体の大きさを自由に変えられるため、松坂慶子さん演じる「香織」の鼻から体内に侵入して、宇宙細菌をやっつけるというもの。
有名な外国映画「ミクロの決死圏」を彷彿させる物語である。

数々の名作がある中、やはり最終回を抜きにしては語れない。
セブンは地球での長い戦いで満身創痍となり、上司から変身を止められ、ふるさとのM78星雲に帰ってくるように命じられる。
しかし、衰弱し切った体でも尚、力を振り絞ってパンドンとの戦いに挑もうとする。
お互いに惹かれあっていた菱見百合子演じるアンヌ隊員だけに事実を告げる。
「僕は人間じゃないんだ。ウルトラセブンなんだ」地球人のためにダンの姿を借りて戦っていたウルトラセブンがついに正体を明かす。
アンヌは「人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンであることに変わりないじゃないの。
たとえウルトラセブンであろうと」と返す。
感動的な場面だった。
最後の戦いに勝利したセブンは、明けの明星と共に一つの光となって宇宙へ帰っていく。

それがウルトラセブンの最終回である。
子供心に、セブンは故郷までたどり着けたのか、力尽きてしまったのではないか、途中で宇宙人に襲われていないか、心配したものだ。
現在放送中のウルトラセブンでは、最終回の前編が2月27日、後編は3月9日に放送が予定されている。
興味のある方、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。