JR京葉線ダイヤ改正
私の住む千葉市のローカルニュースをお伝えしたい。
ディズニーランド最寄りの舞浜駅のあるJR京葉線をご存じの方は多くいらっしゃると思う。
昨年末に発表された京葉線ダイヤ改正に伴い、通勤快速、快速列車を廃止して、すべての列車を各駅停車とすることはあまり知られていないのではないか。
しかし、京葉線の利用客にとっては一大事なのだ。
京葉線は、東京駅から千葉市中央区の蘇我駅を結ぶ約43キロメートル、19駅の通勤路線である。
八丁堀駅では日比谷線、新木場駅では有楽町線とりんかい線、南船橋駅では千葉から埼玉県南部をぐるりと抜けて東京都下までをつなぐJR武蔵野線に接続している。
終点の蘇我駅では外房線、内房線につながる。
私の利用する千葉みなと駅は、千葉都市モノレールの始発駅であり、JR千葉駅を経由して千葉市内陸部までを結ぶ。
東京ディズニーリゾート、葛西臨海公園と大観覧車、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアム、幕張イオンタウン、ららぽーとTOKYO-BAY、IKEAなど大型レジャー施設やショッピングセンターの乗降駅になっている。
夏の会社帰りには、タイミングが良いとディズニーランドで打ち上げられる花火を見物できる。
ほぼ全線が高架路線で、揺れの少ない電車だと思う。
元々は、東京港と千葉港を結ぶ貨物路線だったが、1990年に東京駅まで延伸した際に、千葉県南部の、君津駅や成東駅、勝浦駅への直通運転も開始された。
その後、新浦安駅に代表される沿線の宅地化が進み、都心を行き来する通勤客の大切な足となっている。
千葉と聞くと「都心から遠い」の印象があると思うが、それほどでもないのである。
東京駅から蘇我駅まで通勤快速は34分、快速で約43分、各駅停車で51分の所要時間である。
朝の通勤快速は、蘇我駅を出ると江東区の新木場駅までノンストップ(通過駅数12)で走行し、八丁堀駅を経て東京駅に到着する。
利用者にとっては便利で快適なのである。
これが3月のダイヤ改正で各駅停車のみの運行と発表された。
これには地元住民や沿線自治体が猛反発し、JR側はすぐに内房線、外房線から京葉線に直通し6時台に蘇我駅を発車する上り列車2本を残すと修正した。
しかし、地元側は未だに動揺が収まらない。
郊外でも通勤可能と謳った不動産を持つ住民にとっては、土地価値が下がる要因にもなり得るため死活問題となっている。
一方で京葉線沿線は、都心回帰の傾向が強まったことや新型コロナ流行を経て、在宅ワークが増加したことにより、遠距離通勤者が減少傾向にあり各駅停車の需要が高くなっているという現状もある。
快速廃止によって朝晩に乗車できる本数が増えることを歓迎する利用客もいることだろう。
一日の京葉線利用客数は約15万人だという。
すべての人が満足することは不可能だが、重要な社会インフラだけに、利用者のニーズに応じ、多角的な視点での改正が望まれる。