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迷走台風

ある日、男たちは悩んでいた。

どうするの?
まさかやろうとは言わないだろう?
あの人は、きっとやると言うのではないか?
止める勇気も必要なんじゃないか?
無理して風邪を引いて肺炎にでもなったら笑いものだぞ?
帰り道に通行止めになったら大渋滞だぞ?
誰か止めると言ってくれないか?
だけど、最近は調子も上向いているし、好スコアが出る予感がするぞ?

予報は小雨でやや風強し・・・
アマチュアゴルファーの週末に控えたプレー前の心境である。

この日は、8月22日に発生したノロノロと自転車を漕ぐ如くのスピードで北上する大型台風10号が列島を縦断していた。
南海上で発生し北上をはじめ各地で大暴れしながら、関東地方にも大きな影響を与え続けていた。
これまでの台風は偏西風に乗って速く移動していた。


しかし台風10号は大陸の高気圧と太平洋側の高気圧に挟まれ、偏西風が北に押し上げられたことにより停滞してしまった。
ここ数年の台風に共通する特長であり、その背景には地球温暖化の影響が大きいのではないかと言われている。
長引く大雨、強風。
それによる洪水、土砂災害、竜巻、落雷、その被害は甚大である。

米が品薄になっている。
昨年の猛暑による供給量の不足に加えて、訪日外国人旅行者の日本食人気や他の食品(パン、麺類など)に比べ値上がりが緩いことによる需要増、また南海トラフ地震臨時情報による消費者の買い溜めが要因とされている。
横浜に住む娘から、店頭に米が無くて買えずに困っているとの連絡が来た。
流通が再開されるのは10月との表示が出されていたとのことである。
我が家近隣の商店も品薄で「一家族一点まで」との購入制限があったものの購入できたので、早速送った。
米の供給が不安な状況に変わりはない。
この状況に農林水産省は、米の需給はひっ迫しておらず、新米の出荷シーズンには通常通りに回復するとしているが、不安は残る。

今回の台風や大雨の影響で米の産地は大丈夫だったのだろうか。
台風シーズン前には、水不足で水田がひび割れていて作付けできないとの報道もあった。
新米が出回るにしても価格高騰が心配である。
1993年に発生した平成の米騒動と言われた現象が思い出される。
1991年フィリピン・ピナツボ火山の噴火が原因で日本に記録的な冷夏をもたらした。
これを起因とする農産品の不作による米不足が起きた。
日本政府は米の緊急輸入に踏み切った。
タイ米の調理方法がきちんと伝わっておらず、日本米と同じ炊き方で調理したためパラパラとした食感が好まれず、あまり普及しなかった記憶がある。
カリフォルニア米も取りざたされていたが、最近はあまり聞かなくなった。
今年のコメ不足も既に令和の米騒動と言われ始めている。
地球温暖化による影響は様々な形で露呈してきている。

呑気にゴルフの心配をしている状況ではなかったのだが、台風の進路が修正され、回復の見込みだという予報を信じて決行と判断した。
スタート時の天候はレインウェアで凌げる程度、3ホール当たりではそれも脱げるほどに回復し青空も垣間見えた。
この調子で「晴れ男」の本領発揮と思いきや、最終2ホールを残したところで中止の決断となった。
短時間の豪雨に全身びしょ濡れ、スイングすると芝生の返り血ならぬ、水しぶきでメガネは役に立たず、雨のとばりにグリーンのピンフラッグは霞んでいる。
そのグリーンはため池のごとく水をたたえている。
そしてスコアは、散々。
あー、ゴルファーあるある。