単身赴任生活を振り返り…
2018.11.26
総務部 松戸総務室 波田野浩二
私、平成24年度の1年間、前職ではありますが、九州に単身赴任していたことがあります。
ついては、当時の生活を懐かしみつつ、その一端を振り返ってみたいと思います。
≪転勤に際し…≫
私自身、福岡県(北九州市)出身ではありましたが、何せ22年振りということ、また、元来気が弱く、人見知りする性格であることから、上手く土地柄に馴染めるか、いささか不安を感じておりました。
しかしながら、福岡空港に降り立った時に吸った空気、同時に聞こえて来た博多弁での会話により、その不安は瞬時に消え去ってしまったことを今でも覚えております。
≪住んでいたところは…≫
博多駅筑紫口より徒歩10分のワンルームマンションの一室でした。
なお、後に分かったことですが、先に単身赴任していたO氏の住まいと目と鼻の先でした。
スープの冷めない距離とはこのことを言うのでしょうが、迂闊でした。
≪出勤に際し…≫
朝は、「目覚し時計」を頼りに、かつ、スヌーズ機能をフルに活用して起床していました。
赴任前は、スヌーズ機能と併せて、「何時まで寝てるの!今日は会社休みなの!」という思いやりの欠片も感じられない女房の有難い激励?を受けておりましたが、出掛ける際の超儀礼的な「いってらっしゃい」と共に聞こえていた遠慮会釈のない施錠の響きを併せて聞くことがなかった分、快適な出勤だったのかも知れません。
≪帰宅に際し…≫
明かりの点いていない部屋に「ただいま」と言って入るのは、いささか辛いものがありました。
寒くなるとひとしおでした。なお、赴任前を振り返った時、家よりも寄り道していた「立飲み屋」の叔母ちゃんの方が、余程明るく「お帰りなさい」といって迎えてくれた様な気がします。
記憶違いでしょうか?
≪掃除・洗濯は…≫
洗濯は、水・土曜日の週2回定期的にやっていました。掃除は必要の都度、ワックス掛けも週1回休日にやっていましたが、仕事や天気の都合上、往々にして休日にそのしわ寄せが来ることから、遊びに出かける暇が余りありませんでした。
≪食生活は規則正しく…≫
昼食は必然的に外食でしたが、朝・晩は自炊でした。
なお、自炊と言っても「焼く・煮る・温める」といった程度ですが、問題なのは買い込む食材がどうしても自分の好きな物に偏ってしまった事です。
結果、幾つかの献立を基本に一定のサイクルで食べることとなりますが、規則正しくという面からするとあながち外れていなかったのではと、身勝手な解釈をしていたものです。
≪たまに行くならこんな店…≫
これに関しては、週平均5回のペースで規則正しく通っておりました。外食ではありません。
「外飲み」です。
私が足繁く通っていたのは2件で、何れも「立飲み」でしたが、「豚バラ串」と「おでんの牛スジ」が最高でした。
博多の「もつ煮」も美味ですが、’フーツウ’が出るといけませんので自粛していました。
以上、単身赴任当時の生活を懐かしく振り返ると共にその一端を書かせて頂きましたが、単身生活は精神的にも肉体的にも本当に大変です。
誠に月並みではありますが、家族の有り難味、大切さを痛感させられた次第です。
なお、一点、副産物的に良くなったことがありました。
それは電話やメールが殆どではありましたが、家族との会話の機会が増えたことです。
特に娘とのやり取りは格段に増えました。
可笑しなものですね…。
今回の寄稿は、現在単身赴任している人、またこの先単身赴任を経験する人にとって、決して役立つものではないと思いますが、万が一役立つものであったとするならば、幸です。
以上