「再生」
2022.11.29
私は小中高と9年間大好きな野球に没頭してきました。
高校3年間で完全燃焼したせいか大学、社会人になってからはキャッチボールすらやらなくなりました。
40歳目前に迫り身体が動き、肩が上がるうちにもう一度野球をやろうと思い、知り合いの草野球チームに入れてもらうことになりました。
チームに入ることになったのはいいのですがグラブがないことに気づき、実家に帰省した際に物置の中を探したところ
埃をかぶった袋の中から高校3年間使用したグラブを発見したのです。
しかし、革はカサカサに乾燥し紐は切れとても使える状態ではありませんでした。
新品購入も考えましたが思い出の詰まったグラブを捨てることができず。
どこかでオーバーホールできないか色々探していくうちに茨城県に
メディアでも紹介されるほどの凄腕職人がいるとのことでさっそくメールで相談したところ、
一度グラブを送り再生可能か判断して頂くこととなりました。
さすがに断られるかと諦めていましたが再生可能との回答頂き即決でオーバーホールを依頼しました。
1ヶ月後、オーバーホールを完了したグラブが届きました。新品購入できるくらいの費用はかかってしまいましたが、
まさに職人技で型崩れしないよう特殊な液で洗浄、除菌、消臭加工し新しい紐を通しなおししたとのことでした。
見事に再生されたグラブを見ると高校1年生で野球部に入部した当時の記憶がよみがえり懐かしい気分になりました。
グラグもよみがえり準備万端で意気込んでいましたがなんと草野球は毎週日曜日。
共働きの我が家は私と妻の休日が合わない為、日曜日は子供2人のお世話をしなくてはいけません。
結局今年は参加できたのは1度のみ。
今後も当分の間、参加できそうもないのでオーバーホールしたグラグは将来子供たちとキャッチボールすることを夢見て大事に保管しておこうと思います。
オーバーホール前
オーバーホール後