しらせ
2023.12.11
こんにちは。
松戸テクニカルセンターCCのグリーンキーパーです。
今年の異常気候は今まで以上でしたね!
桜の開花も早かったですがGW位から初夏が始まり、11月の初旬までは夏でしたよね。
その後急に寒くなって晩秋になってしまって・・・
松戸テクニカルセンターの木々達も紅葉するタイミングを逃してしまったようです。
奥に見える桜は多少紅葉してますが、手前のモミジは紅葉する前に葉が枯れてきてしまいました。
梅も紅葉せずに変な感じですが、唯一の救いは移植してから数年越しでレモンが沢山の実をつけてくれた事ですかね。
ところで、話はまるっきり変わりますが、皆さんは南極に行ったことがありますか?
まぁ、ほとんどの方は行ったことがありませんよね…もちろん私もありません。
今では数百万円をかければ観光ツアーも有るみたいですが、宇宙より遠い場所と言われるのが南極です。
その南極に行く砕氷艦「しらせ」の今年の出港を見送りに11月の某日、神奈川県の横須賀に行ってきました。
「しらせ」と言う船、たぶん皆さんも一度は聞いたことの有る名前かと思いますが、例年11月の初旬に日本を出港し、オーストラリアに立ち寄った後、クリスマス前後に南極の昭和基地に到着する予定です。
そのあと翌年の1月末に南極を離れ、オーストラリアに寄港しながら4月の初旬に日本に帰ってきます。
*「しらせ」マメ知識
Q:砕氷艦「しらせ」とも南極観測船「しらせ」とも呼ばれているのはなぜ?
A:南極地域観測隊の輸送・研究任務の為に建造され、建造費は文部科学省の予算から出たので文科省では「南極観測船」と呼ばれている。実際の船の運用は海上自衛隊が行っており、海上自衛隊では「砕氷艦」と呼ばれている。自衛艦旗を艦尾に掲げ、航路途中での海賊等対処の為に武器も積んでいる国際法上ではれっきとした「軍艦」の扱い。
Q:映画「南極物語」のように観測隊員も船と一緒?
A:一部を除き観測隊員は後日、飛行機でオーストラリアから乗艦。帰りもオーストラリアで退艦して飛行機で帰国します。それでも45度以上に船が傾く暴風圏を抜け、前進後進を繰り返しながら体当たりで氷を砕き進む苦労の末に南極に辿り着く苦労は艦と共にします。
出国の行事を終え午前11時頃、別れの雨が降る中、多くの関係者やご家族に見守られて出港です。
長い汽笛を鳴らし、甲板上では乗組員が整列して「帽振れ」で別れを惜しんでいます。
奥に見える護衛艦の甲板上でも乗組員が整列し「しらせ」の出港を登舷礼と言う最高の礼で見送っています。
サポートしているタグボートがピタリと寄り添いながら、雨で霞む横須賀港を出港して行きました。
動画でもご覧頂けるので、もし興味が湧きましたらどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=8yTL3p_SjL0&t=56s
南極観測隊の活動は国立極地研究所 南極観測のページ
https://www.nipr.ac.jp/antarctic/
「しらせ」の航海中の様子は海上自衛隊 南極地域観測協力のページ
https://www.mod.go.jp/msdf/operation/antarctic/
でも見る事が出来ます。
以上、超マニアックなレポートでした。
それではまた!