沸騰化の時代を生きる
2024.07.29
毎日茹だるような暑さで口を開くと「暑い」しか出てこない。
観測史上最も暑くなった昨年7月に国連総長が「地球は沸騰化の時代」に入ったと警鐘を鳴らしたが今年もそれに匹敵する見通しだ。
この5月に6年間の営業所勤務に別れを告げ、古巣の商品部/松戸センターに帰ってきた。
事務所棟と離れた倉庫では商品管理課、品質管理課、特装課のワークスペースとして現在は6名の正社員と4名のパートが勤務しているが、暑さ対策が取り組むべき早急の課題となっている。
先週ビッグサイトで開催された「猛暑対策展」に赴き、災害級の暑さを乗り越える最新グッズを視察した。目を引く商品が多数ある中で気化式冷風機は際立っており、涼を取るために吹き出し口の前で足を止めている人がたくさんいた。現在スポットエアコンを使用しているが冷気を作る際に発生する温風を適切に排出できないため非効率になっている。気化式冷風機はスポットエアコンと比べ風量も強く広い範囲で冷気が感じられる。エネルギー問題もある中でこの気化式冷風機や3m~7mもあるヘリコプターのような羽根を回転させる大型のシーリングファンなどは省エネ効果も高く注目を浴びていた。
服の中に風を送るファンやアイスパックなどを直にあてる空調服もおなじみになったが身近で安価に導入できるグッズとして賑わいを見せていた。
カリカリ梅で知られる老舗漬物メーカーでは梅果汁を使った飲む氷(アイススラリー)を配っていた。体の内側から冷やす効果で話題商品になっている。シャープではアイススラリーを作るために特化した冷蔵庫を参考出品していた。試飲させてもらったが体の芯から冷えていくようで冷却効果を実感した。
“体感型”の展示で五感が刺激され、より深く、楽しく製品の意味や価値を理解することができた。
暑さ対策は作業員を熱中症から守り、けがや事故を防ぐのが目的だが、もう一つ大きな役割がある。 暑さの中で思考能力が低下し、商品の誤出荷、数量の誤出荷、出荷漏れ、宛先の誤発送などお客様に迷惑を掛けてしまうような事は是が非でも回避しなくてはいけない。
今週から下水道展が始まる。 下水道マンにとっては夏の季語になってきた。その言葉を聞いただけで体感温度が上昇する・・・。