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谷津干潟周辺散策

我が家から車を15分ほど走らせると「谷津干潟」がある。

真夏を思わせる眩しい日差しのゴールデンウィーク中、久しぶりに訪れた。
少しのウォーキングで汗ばむ程であった。

 

ここ谷津干潟は1993年にラムサール条約登録湿地に認定された約40ヘクタールの貴重な干潟である。
季節ごとに渡り鳥が飛来し、羽を休める重要な拠点となっている。
越冬や子育てを目的としてやってくる鳥も多く、これまでに100種類もの野鳥が確認されている。
残念ながらこの日、干潟にいる野鳥の数は少なく数種類の鷺、カイツブリ、ハマシギ、鴨達が悠々としていた。
以前訪れた時は干潟を覆い尽くすほどの渡り鳥、水鳥やカワセミなど珍しい野鳥を観察することができた。
また、野鳥だけでなく、ボラの群れや大きくヒレを広げ泳ぎ回るエイを見ることもあった。
今日は珍しいお客様には会えなかった。

 

反対に以前はさほど気にならなかったある変化に気づいた。
匂いである。


東京湾に接しているので、潮の香りがほんのりすることはあったが、やや腐敗臭のある磯臭さが漂っていた。
正体は腐った「アオサ」。
真夏の海水浴場などでもよくあることだが、この時期にここまで匂うのは異常であろう。
アオサは種類によっては食用にもなる身近な海藻であるが、谷津干潟では厄介者である。
環境省や地域ボランティアの協力によって回収処分されているようだが、干潟の周辺には住宅地が広がりその匂いに悩まされているのではと心配になる。
アオサは干潟を棲みかとして越冬し、春になると繁茂し始める。
それが昨今の異常気象により気温の上昇と共に水温も早い時期から上昇する。
アオサは水温15~25度で活発に繁茂するが、それを超すと元気がなくなりやがて死滅する。
谷津干潟の水温は気温よりも3度高くなる傾向がある。
訪れた日は気温が23度で、水温は26度に達していたためアオサが死滅し、悪臭を放っていたと考えられる。ここにも異常気象の影響が出ている。
良い手立てがないものだろうか。

 

干潟の直ぐそばに「谷津バラ園」がある。


ここには世界各国のバラが植えられており、その数は800種類、7,500株にもなり、バラ栽培で有名である。
昭和40年代を知る人には「谷津遊園」は海辺の遊園地として記憶されている方も多いのではないか。

このバラ園はその跡地に造られている。船橋周辺は、潮干狩り、海水浴、船橋ヘルスセンター、競馬場、オートレース場として賑わいを見せていた地域であった。

今の遊園地跡は、上品なばらの香りを漂わせる憩いの場所になっている。
訪れたこの日は、バラの開花率20%とあったので園の外から香りだけ楽しんで、来月当たりにまた来てみることにした。

 

バラ園入口の隣には、知る人ぞ知る記念碑がある。
その名も「読売巨人軍発祥の地」。


何故ここがと訝しむ方も多いとおもうが、そこにはそれなりの理由があるので行って確かめて頂きたい。
往年のジャイアンツ選手の手形やサインが石碑と共に佇んでいる。
川上、長嶋、王、といったV9戦士をはじめ懐かしい選手に思いを馳せ、往年の強い巨人軍を思い出した初夏の一日であった。