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台風被害

この秋、度重なる大型台風の襲来により関東地方を中心に大きな被害に見舞われた。
ひと月の間に3度の浸水被害という前代未聞の事態であった。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、また被害に遭われた方にお見舞い申しあげます。

20年以上千葉市内に住んでいる私は、比較的災害の少ない地域だと思い込んでいた。
しかし今回ばかりは自然の猛威に恐怖を感じた。

9月9日明け方に千葉市に上陸した台風15号は、窓に吹き付ける強風によりガラスが大きくしなり、ガラス戸は締め切っていたにもかかわらず襖をガタガタと鳴らし、猛烈な風の音で話し声をも遮るほどの威力であった。
外を覗くと強風に樹木が直角になるほど折れ曲がり、今にも折れるのではないかとハラハラしたが、成すすべもなく、嵐が過ぎ去るのを待つしかなかった。

報道番組では、押し寄せる水に自動車があっけなく押し流され、下水道から溢れ出た雨水の圧力でマンホールの蓋が吹き飛ばされ噴水のような下水が噴き上がっている映像が繰り返し流された。
集中豪雨の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。

【バルコニーに溢れた雨水】

【断水に備えた溜め水】

朝7時ごろには風は弱まり、電車の試験走行であろう音も聞こえてきた。
この日は月曜日で、鉄道会社の計画運休の解除が10時頃と発表されたこともあり最寄り駅から会社へと急いだ。
道すがら支柱がひしゃげた街灯や大木が根元から倒され、駐車中の車を直撃している無残な光景が広がっていた。
通い慣れた歩道には水が溜まり、折れた木の枝や木の葉が行く手を阻み、電線には倒れた木がもたれかかっている始末であり被害の大きさを物語っていた。

【水浸しの駐車場】

【根っこ丸出しの倒木】

【車を直撃した倒木】

いつも利用する鉄道は、11時過ぎに復旧し、会社には昼過ぎに到着した。
既に到着している社員もおり、この酷い天候の日にそれも全員が出勤するということに日本人の勤勉さを改めて感じた。
昨今の働き方改革では、半強制的に有給休暇を取得するよう指導しているにもかかわらずにである。

社員の相当数を抱える松戸センターでも、電車の復旧しない地域以外の社員の殆どが出社した。
なんとまじめなことだろう。

時間が経つに連れ被害状況が次々と報道された。
千葉県市原市ではゴルフ練習場を囲うネットを支える支柱が倒れるというショッキングなニュースも流れた。
更に10月12日には、先のものより大型で強い勢力をもつ台風19号に襲われた。
関東甲信越、東北地方には河川の氾濫を伴う大規模な浸水被害を与えた。
強烈に記憶に残っている新幹線車両が水につかるという事態を目にしたときには、大きな衝撃を受けた。
そして北陸新幹線が寸断されてしまった。

1週間後には、この新幹線を利用して石川県金沢市への社員慰安旅行が予定されていた。
今年の催行は無理だと諦めかけていたが、旅行会社の計らいで東京駅から向かう社員50人分の東海道新幹線米原駅経由北陸本線指定席チケットを確保できたという知らせを受けた。
お陰様で、年に一度の大切な恒例行事を滞りなく済ますことが出来た。

これまでとは違う軌跡をとった大型台風は、今後は常にこの軌道を辿る恐れがあるという。
それだけではない。
夏の酷暑、ゲリラ豪雨、大雪被害、竜巻の発生など大げさではなく、まさに地球が壊れかけていることが感じられる。

異常気象が日常になってしまったこの危機的状況に自分は何が出来るのか考え直さなくてはならない。
森林破壊の抑制、二酸化炭素排出抑制、再生可能エネルギーへの転換など。
個人の力だけではどうにもならないのが現実である。
便利さを求めるが故に、地球環境に無理を強いてきた人間への警鐘といえる今回の災害を踏まえ、国と民間が一体となって臨んでいかなくてはならない。
一人一人の意識改革が不可欠である。