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歌のない歌謡曲

子供の頃、目を覚ますと母の朝食を支度する音とラジオの音が聞こえた。
流れているのはいつもTBSの「歌のない歌謡曲」で、起き抜けの眠い目をこすりながら聴いていた。
この番組は、ボーカルのないインストルメントで有名な歌謡曲をかけ、素敵な音楽と共に女性パーソナリティが身近な話題や天気予報、交通情報などを伝えてくれた。

中学生の頃、部活動の早朝練習に遅刻しないよう着替えや歯磨きをしながら聴いていた。
その心地よい声と音楽が、朝の慌ただしい時間に少し余裕をもたらしてくれたことを思い出す。
そして今でも、通勤中の車や電車内でこの番組を楽しんでいる。
今日の話題は何だろう、どんな曲がかかるのか、天気はどうだろう、渋滞に巻き込まれることはないだろうか、通勤電車に遅れがないだろうか。
日々の情報をこの番組でキャッチしていた。朝礼の話題を提供してくれることもしばしばあった。

しかし、今年8月末、カーラジオから突然のアナウンスがあった。
「ここでお知らせなんですけども、今お聴き頂いているコーナー「歌のない歌謡曲」ですが、実は来月9月いっぱいで放送終了となります」最初は聞き間違いかと思ったが、現実だった。
長い間一緒に過ごしてきた古い友人との別れのようで、寂しく、ショックな瞬間であった。

「お早うございます。歌のない歌謡曲の時間です。
この番組は、パナソニックがお送りいたします」お馴染みのフレーズで始まるこの番組は、1952年9月に始まり、全国37局各メインパーソナリティーを擁して放送された。
TBSでは「森本毅郎・スタンバイ」の中で、元TBSアナウンサー遠藤泰子さんが6:42から15分間担当していた。

この番組は18,000回以上放送され、日本の民間放送では最も長寿の番組となる。
遠藤さんは33年間もの間、番組を担当されていた。
子供の頃、私が聴いていた優しい声は遠藤さんの声ではなかったことがわかったが、その声が忘れられないほど印象的であった。
遠藤さんは「永六輔の誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTokyo」「おはよう片山竜二です」「鈴木くんのこんがりトースト」などたくさんの番組に出演され、その声で多くの人々に安らぎと楽しみを提供された。
現在は79歳で、80歳になるとは思えないほど元気な張りのある声で「歌のない歌謡曲」を支えてきた。
これからも素晴らしい声をどこかで長く楽しませていただけることを願ってやまない。

番組は71年の歴史に幕を閉じたが、カンツールは1952年創業の同じ年であると思うと大変感慨深い。
私たちは引き続き歴史を築いていく。
下水道や排水管、そして他のすべての管がある限り、私たちはそれらを守り続ける使命を果たしていく。
次の目標は100年、そして永遠である。