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キッチン・ディスポーザー と トイレ・ディスポーザー

「ディスポーザー」をご存知の方も多いと思います。

今では新築マンションの必須アイテムになっています。
キッチンで発生する生ごみを、排水口に投入するとモーター駆動のカッターが細かく砕いて、そのまま排水管に流すことができるものです。
①水分量の多い重たい生ごみを集積場に運ぶ手間が省ける。
②キッチンや生ゴミを出す時のマンションエレベーター内にこもる特有の嫌な匂いがなくなる。
③ハエやゴキブリが発生しにくく、清潔になる。等々良いことばかりが宣伝されています。

しかし、便利な点ばかりでなく、弊害も多々あることを知る必要があります。
特に当社は排水管、下水道の維持管理用器具を扱う会社ですので、皆さんに知っておいて頂きたいことが有ります。

排水管には異物が詰まったり、長年の汚れで狭くなったり、錆で管内が変形していることがあります。
そこに細かく砕いてはあるとはいえ、従来流れていなかった生ごみを流せば、ディスポーザー導入以前よりトラブルが多く発生するのは当然です。

生ごみの中にも流してはいけない物もあります。
それがしっかり守られていないのが現状です。
ディスポーザーのメーカーによりますが、卵の殻、枝豆の薄皮、トウモロコシの髭、大きな貝殻、魚の骨など、粉砕しきれず、排水管内に堆積してしまいます。

また一昔前と違って現在のキッチンにはワンタッチシャワー水栓が使われています。
家庭の主婦なら節水のために、水栓をこまめに操作します。
そうすると生ごみを押し流す水量が確保できず、管内に生ごみが蓄積されてしまうのです。
その結果、公共下水道や終末処理場の負荷が増大してしまいます。

このような状況も解決されていない中、国はトイレ・ディスポーザーなる紙おむつを流せるような仕組みの検討に入っています。
下水道の今以上の利用価値を高める事を意識してのことですが、実用化には様々な問題を解決しなくてはなりません。
高齢化による介護作業の軽減には、大いに役立つことではありますが、紙おむつを細かく粉砕し、高分子ポリマーが排水管に影響を与えないような十分な備えが何より重要です。

便利さを追求するあまり、自然環境や住環境を疎かにしてはなりません。
自然に優しくあって欲しいと願います。