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コピ・ルアック

前回のこのコラムで紹介した東ティモール訪問時に立ち寄ったインドネシア・バリ島で、幻のコーヒー「コピ・ルアック」を買ってきた。
普通のコーヒーとの違いは、香りや味わいはもちろんだが、このコーヒー豆がとても稀少なことである。

日本の高級ホテルで飲めば、一杯5,000円から10,000円もすると聞く。
「世界三大コーヒー」とは、タンザニアのキリマンジャロ、ジャマイカのブルーマウンテン、ハワイのコナのことだが、この「コピ・ルアック」は世界で最も高級なコーヒーの一つにも数えられている。

何故、高級品なのか。

「コピ・ルアック」とは、ジャコウネコという動物のフンからとれるコーヒー豆のことである。
ジャコウネコとは、ネコではなく犬と猫の間のジャコウネコ科に属する種類であり、日本に生息する生き物ではハクビシンの仲間になる。
ジャコウネコは、インドネシアのコーヒー農園で栽培された真赤に熟した美味しいコーヒーの果実を餌として摂取し、消化しきれない種子すなわちコーヒー豆を体外に排出する。
その豆にはジャコウネコの体内にある特殊な消化酵素や腸内細菌によってジャコウの独特な香りが加えられることになる。

【コピ・ルアック】

ジャコウとは、雄のジャコウジカの体内にある分泌腺から得られる物質で香料や生薬として古くから使われてきた。
その香りは甘くねっとりとした優雅な香りで香水の素材として重要な役割を担っていた。
英語では「ムスク」と呼ばれ、エキゾチックで異性を引き付ける香りがありフェロモンの一種との説もある。
マリリン・モンローが就寝時に使っていた「シャネルN°5」は、まさにムスクを原料としている。
近年、ジャコウジカは乱獲により絶滅の危機に瀕し、ワシントン条約により捕獲を規制しているため、現在は合成ムスクが代用されている。
ムスクは、ストレス緩和作用にも効くとされている。

【ジャコウネコ】

ジャコウの香りを含んだ「コピ・ルアック」は、バニラやチョコレートのような甘い香りで、苦みが少なく、飲みやすくスッキリとした味わいを楽しめる。
カフェインの含有量も通常のコーヒーの半分に減ることも研究されており、刺激の少ない美味しいコーヒーなのである。
動物のフンから採れると聞くと、なんだか汚いと思うかも知れないが、フンから豆を取り出し、しっかりと洗浄、乾燥、焙煎され、フンに直接触れない部分を使用するので安心して飲めるのである。
一度飲んでみれば、汚いという思いを捨てさせる程の味わいなのである。

以前にも飲んだことがあるのだが、今回のものと普通のコーヒーの違いが自分に判るだろうか。
今回バリ島で手に入れた「コピ・ルアック」を早く試してみたいが、勿体ないような、違いが判るのだろうかと、少し不安である。
心に余裕のある日曜日の朝にゆっくりと「コピ・ルアック」を楽しんでみたいと思う。

【ヒンドゥー教の神 ガネーシャ】

【コーヒー園】

【コーヒーの果実】