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上巳(じょうし)の節句=ひな祭り

上巳とは3月上旬の巳の日を指し、節句は季節の変わり目という意味があります。
日本では、古来より節句ごとに厄払いをすることが習わしとなっていました。

節句には、人日(じんじつ)1月7日、上巳(じょうし)3月3日、端午(たんご)5月5日、七夕(しちせき)7月7日、重陽(ちょうよう)9月9日(菊の節句)がありますが、日本人にとっては3月3日の「桃の節句」が一番身近なのではないでしょうか。

桃の節句は「ひな祭り」として、ひな人形や桃の花を飾り、雛あられ、菱餅、ちらし寿司、白酒などで楽しんでいたものですが、今はひな人形を飾るだけの家庭も多いのではないでしょうか。
子供の頃に食べた雛あられも、今のお菓子に比べると薄味で、ひな祭りの日が来るのを楽しみにしていた頃が懐かしく感じられます。

   

私の通っていた小学校では、一人一人に配られたこともありました。
ひな人形も昨今の住宅事情なのか小型化され、男雛と女雛だけの親王飾りが主流のようです。

子供の頃、お金持ちの親戚の家に遊びに行くと豪華な七段飾りが設えられていることや、ある友達の狭い家にも五段飾りが所狭しと鎮座していることもありました。
それだけ子を思う親の願いが強かったのでしょう。


 
我が家にもお雛様が飾られています。
当世お流行の親王飾りで、立ち雛の木目込み人形です。
30年前に長女の初節句にと、少し無理して買った思い出があります。

あれから30年経ちますが、今でも穏やかな眼差しの上品なお内裏様とお雛様が子供たちの幸せを見守っています。
このお内裏様ですが、もともと内裏(だいり)とは男女対のことを指すことをご存知でしょうか。
これは、童謡の「うれしいひなまつり」の歌詞 ♪~お内裏さ~まと、お雛さま~♪ から男雛をお内裏様、女雛をお雛様と呼ぶのが一般的になったようですが、正式には、お内裏様は天皇皇后お二人のことで、お雛様はひな人形に飾られている人形全てを指すことになります。
作詞をしたサトウハチローさんの勘違いだったようです。
この逸話は、最近人気のTV番組「チコちゃんに叱られる」でも取り上げられていましたので、あれか!と思われた方もいると思います。

ひな祭りが終わると、ひな人形も早々に片づけなくてはなりません。
昔からひな人形をしまうのが遅れると、婚期も遅れるとよく言われているからです。
ただの迷信なのでしょうが、片付けがちゃんとできないようでは、お嫁さんになれないという躾の意味もあるのだと思います。
我が家の片付けは、私が担当することもありますが、その時にちょっとした気遣いをしてあげるのが恒例になっています。
それはお内裏様(男雛)の箱に、後に買い揃えた「三人官女」をそっと忍ばせてあげるのです。
一年間、男雛はきっと幸せな気持ちでいられることでしょう。
真面目そうで気品のある親王様がそっと私に告げるのです。
「余は満足じゃ。誉めて遣わす」