初めての10連休
一年の中で今が一番過ごしやすい季節であると肌で感じている方も多いことと思います。
今年の5月は、記録的な暑さとなった地方もあったようですが、吹く風は心地よく、日陰に入れば夏とは違った気配を感じられます。
5月1日には新しい元号が施行され、国民が天皇制について関心を強くもった時期でもありました。
平和な世の中の始まりであって欲しいものです。
長かったゴールデンウィークも終わりました。
国内、海外と旅行に出かけられた方も多かったことと思います。
私は普段通いなれている職場周辺を散策するという、長期間休日らしからぬ過ごし方をしました。
本社のある港区三田3丁目周辺です。まずは、5月初旬ということもあり、芝桜の美しい公園を歩いてみました。
写真の通り縦に伸びず、地面から10センチほどの高さで芝のように地を這うように生える小さく鮮やかな濃い桃色の花を咲かせる可愛らしい花です。
都心であるにも関わらず、ミツバチがぶんぶん飛び回っていました。
別名「ハナツメクサ」とも呼ばれています。
巨大なオフィスビルに隣接していて、サラリーマンの憩いの場所にもなっています。
斜面の一番高い場所に上ると「元和キリシタン遺跡」があります。
これは、江戸時代三代将軍家光の時に、この地で処刑されたキリシタンの慰霊碑だということです。
東海道の往来で人目に付きやすい場所であったため、見せしめの場所としてこの丘が選ばれたのでしょう。
50人もの神父、信者、匿った住民も処刑されたという悲しい歴史の後も見ることが出来ます。
その碑から左に進むと、何故か屋外というのにエレベータが設置されています。
これにのって一番上に上ると、都心に珍しい墓場にでます。
その隣には廃墟になっている巨大なホテル跡や誰も住んでいない幽霊の出そうなマンションの路地を進むことになります。
ちょっと薄気味悪い感じもしますが、すぐに開けた「聖坂」に出ます。
正面には「クウェート大使館」があり、その前にはサグラダファミリアで有名なガウディの建築を彷彿とさせるようなユニークな形をしたビルが建っています。
ビルの前に説明文がありました。
ビルの名前は「蟻鱒鳶(アリマストンビ)ル」。
ある建築家が一人で15年もかけて建築しているとのこと。
使われているコンクリートは200年持つといわれている特殊なものだそうです。
本社周辺は、芝浦に近いということもあり海運業が盛んであったようです。
運河が張り巡らされており、運河沿いを30分ほど浜松町駅方面に散策すると「旧芝離宮恩賜公園」がありました。
丁度園内の藤棚が見頃を迎えていました。
焼き鳥の匂いに誘われて駅を通り過ぎ居酒屋で一杯と相成りました。
皆様も心地よい風と共に、一度足をお運びください。