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秋の風物詩「すすき」

すすき

 

秋もすっかり深まってきた。

夏の猛暑が去ったと思う間もなく、すぐに肌寒くなった。
酷暑、大雨、春・秋を実感できない等、日本の四季に乱れが生じていると誰もが感じている。
その原因である地球温暖化は着実に進みつつある。

サンマの不漁をはじめ生物の生息域変化、サンゴの白化、バッタの大発生、野生熊の人里出没、干ばつによる農産物の不作、台風の大型化...。
地球の平均気温は100年前から0.72℃上昇しており、100年後には最大で4℃上昇すると言われている。
この先も自然災害に脅かされることは必至な状況である。

私自身も最近感じている環境変化がある。
日本を代表する秋の風物詩といえば「すすき」を思い浮かべる。
その「すすき」が減少しているのである。

一昔前には、高速道路沿線、線路脇、河川敷など「すすき」が秋の野山を席巻していた。
富士山の裾野に広がる見事な「すすき」の群生を目にした感動は、今も忘れられない。
それが20年程前から、その名の通り背が高く、黄色い花をつける「セイタカアワダチソウ」が生息域の勢力を伸ばした。
近い将来、この外来種に取って代られるのはいささか悲しい、なんとか打つ手はないものだろうかと思っていた。

ところが最近違う変化が起きている。
「すすき」の勢力が一時の衰退から盛り返していると思えるのである。
原因を調べてみた。
「セイタカアワダチソウ」は、他の植物が繁殖するのを抑制する天然化学物質「アレロパシー」を分泌することで周りの土壌を変化させ他の植物を攻撃し滅亡させる。ところが周りの植物が居なくなると自らを攻撃して、自滅するのだそうだ。
「すすき」は株の成長に時間を要するが、その分強い耐性を持ち、他の植物よりも効率の良い光合成をすることで劣悪な環境でも成長できる。
それが最近の勢力挽回につながっている。

ホッとしたいところだが、新たに、赤っぽい小さな穂先が枝分かれする「セイバンモロコシ」なるイネ科の植物が「すすき」の領域を脅かしつつある。
「すすき」の天敵であり、増殖しているのではないかと危惧する。
やっと陣取り合戦に勝利した「すすき」に是非頑張って欲しい。

昨今、世界で競争力が弱まっている日本の姿を「すすき」に投影し、黄金色に光り輝く「すすき」のある日本の原風景をいつまでも見せて欲しいと願う。

 

セイタカアワダチソウ

混在する「セイタカアワダチソウ」と「すすき」

セイバンモロコシ

オギ?