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防災トイレの準備

マグニチュード7~8の地震が30年以内に起こる確率は、首都圏直下型で70%、
南海トラフでは80~90%と上がってきている。
危険を予見することは、減災し身を守る準備をする時間があるということだ。
いつの時代でも、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉のとおり、時が経てば危険意識は薄れがちである。
だからこそ、いざという時に慌てないように事前に準備しておくことが重要である。

近年、防災グッズを買いそろえている家庭も増えているが、
購入しただけで安心してしまう人がほとんどであると聞いた。
非常用食料や水、乾電池の消費期限は過ぎていないか定期的にチェックすることはもちろん、
実際に使ってみることが不可欠だ。
防災シートの上に横になって寝心地を確かめてみると、意外と薄くて床を直に感じる場合もあるらしい。

しかし、最も重要でありながら盲点となっているのは、防災トイレである。
実際に避難生活をした方のアンケート調査では、トイレ問題が非常に大きなストレスになったという意見が
圧倒的に多かったことが明らかになっている。
水や食料は備蓄があり、やがて供給される。電気・ガスはポータブルのものが出回っている。
しかし、排せつについては十分な準備がなされてこなかった。
トイレが不衛生なのでなるべく排せつしないように、食事を減らしたり、水を飲むことを極力我慢してしまう。
その結果、血栓ができ脳梗塞、心筋梗塞になったり、脱水症、熱中症、便秘、うつ病などの健康被害が
報告されている。

防災トイレは実際に開封してどのようにして使うのか実践しておくことが大切だと聞き、
我が家のものを早速空けてみた。
「トイレセット100回分」とあり、家内と2人で1人1日5回使用するとして、10日分になる。
何が入っているのか開けてみた。


トイレットペーパー200m巻2個、黒色ポリ袋100枚、凝固剤100個、汚物保管袋10袋、結束バンド10本。


使い方は、洋便器にポリ袋をセットして便座を倒して用を足す。
凝固剤を入れ汚物を固め、保管用袋にまとめて廃棄する。


ここで一工夫。
まず、便器の中の封水をトイレブラシでかき混ぜると減水するので、残った水は新聞紙かぼろ布で吸収する。
こうすれば、ポリ袋を外す際に水滴が垂れることを防ぐことができる。
また、ポリ袋を便座の下と便座をおろしてから上に重ね、二重にセットすることで、
サッと上の袋だけを取り除くことができ、便座の不潔感も軽減できる。

注意したいのは、凝固剤が用を足す前に投入するタイプなのか、後に投入するタイプなのかチェックすることだ。
地震の揺れで部屋の中の行き来ができないことも想定して、
組み立てて便器にすることができる段ボールを用意すると尚良い。

防災グッズを使用する場面に遭遇しないに越したことはないのだが、「備えあれば憂いなし」。
少しでも減災できるようにしたい。