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🔥燃える闘魂🔥逝く

元プロレスラーのアントニオ猪木さんが亡くなった。
昭和に活躍した大スターがまた一人この世を去った。

NHKドキュメンタリー「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」を見た。
100万人に数人が罹るという難病に立ち向かっている現状が紹介されていた。
猪木さんの70年代~80年代の全盛期を知る者にとっては、弱った猪木さんを見ることは辛く、悲しいことであった。

しかし、かつての屈強なイメージとは程遠い中にも、必ず復活するという闘病者でありながら、最後まで格闘家として病と闘い、克服しようと努力する姿が印象深く心に沁みた。
「元気ですかーーっ!元気があれば何でもできる」が懐かしい思い出に変わってしまうと思うとやるせない。

猪木さんはプロレスラーであったが、様々な活動を我々に見せてくれた。スポーツ平和党の代表として国会議員をつとめたこともある。
立候補時のキャッチフレーズは「国会に卍固め」「消費税に延髄斬り」であった。

 

笑ってしまうようだが、その後の活躍に北朝鮮との外交努力があげられる。
スポーツを通じての交流活動は他の議員には真似のできないほどの影響力を発揮していた。
議員をつづけていたならば、拉致問題も解決できたのではないだろうか。

タレントとしても類まれな才能を発揮していた。
素人相手に平手で頬を張る「闘魂注入ビンタ」をご存じの方も多いことだろう。
猪木さん独特のパフォーマンスで、多くの人がそのビンタを食らっては、有難うございますとお辞儀をする。
このパフォーマンスの発祥が面白い。

ある予備校で特別講師をした際に、学生から「お腹をたたかせて下さい」との要求に応えたところ、思いのほか良いパンチが来たので咄嗟にその学生をひっぱたいてしまった。
唖然とした学生が、咄嗟にお礼を言ったことから始まったと言われている。
色々な顔をみせてくれたが、やはりプロレスラー「アントニオ猪木」を抜きに語れない。

しかし、話題にきりが無くなってしまうほど、その活躍は枚挙にいとまがない。
異種格闘技戦のボクシングヘビー級現役世界チャンピオンのモハメド・アリ戦、パキスタンの英雄アクラム・ペールワンとの腕折り試合、最強の空手家で熊殺しと異名をとったウィリー・ウィリアムス戦、他にもタイガー・ジェット・シン、ザ・シーク、ブッチャー、アンドレ、ハンセン、ブロディ、ホーガン、数えたらきりがない。
数々の名勝負と共に我々の記憶に刻まれている。
思い出は語り尽くせない。

享年79歳。
燃える闘魂よ、永遠なれ。

1、2、3、ダーッ!!!

ご冥福をお祈りする。       

合掌。